Developers Summit 2016 Summerメモ【[A-3]共創と競争から生まれる新たなエコシステム】
Developers Summit 2016 Summerに参加した。
下記セッションに参加したので、参加メモを書いておく。
※正確な情報・見解は後日公開される(であろう)登壇者のスライドや公式資料等を参照のこと。
■Developers Summit 2016 Summer
Developers Summit 2016 Summer [Enterprise] #devsumi
[A-3]共創と競争から生まれる新たなエコシステム
小笠原 治 (さくらインターネット)
Developers Summit 2016 Summer [Enterprise] #devsumi
【概要】
「さくらのIoT Platform α」のパートナーの取組みの紹介
【内容】
1.スマートロックに関する取組み
・賃貸物件の引っ越し時の際、一般的には12000円位支払って鍵交換をしている。
スマートロックは月額500円位で運用することができ、鍵交換の際は電子データの書き換えで対応することができる。
これにより、鍵交換をめぐるビジネスをサービス化することができる。
【参考】
ASCII.jp:賃貸で月額課金型スマートロック!さくらインターネットとシステムソフトが賃貸住宅向けホームIoTの合弁会社設立
2.IoT Matrix
・世間でいうところの「IoT」を2つの区分に分けていた。
「狭義のIoT」:工業の効率化。受益者が「企業」。
「広義のIoT」:人々の生活に新たな価値を与える。受益者が「消費者」。
・『IoT Matrix』とは、縦軸が「Internet」「Devise」「Things」、横軸が「Input」「Logic」「Output」のIoTのサービス特性を分析するマトリクス。
広義のIoTを目指すサービスを提供するベンチャー企業は「Input」の「Internet」「Devise」の部分が弱い傾向がある。
さくらのIoTはその部分をカバーするのが狙い。
・何をセンシングして、何をフィードバックし、何を提供するか、を考えることが重要。
3.水田ソリューションに関する取組み
・水田から取得したデータを農家から有料で買い取り、企業に売る。さくらは情報のとりまとめを行う。
・実証実験はさくらインターネット研究所が行い、その後事業化した。
4.人選(採用)の基準について
・ロボットに関わったことのある人、を基準にしている。
色んな人と協力して物事を進めること、がわかっている人が多いため。学生ならアルバイトでもいいから雇う。
・ハード屋とソフト屋が共創するには、それぞれが普段使っているプラットフォームで開発できるようにする必要がある。
5.IoTのセキュリティ
・閉塞域でNW構築する必要があり、非常に面倒。
→NWの全てをさくらが提供する。
6.天草Xアスロン
・パラグライダーのリアルタイムでの位置情報把握を行うプロジェクトの話
・パラグライダーという競技自体がかなりハードな競技だったので、サービスの要求水準が高かった。
・電波法
・本番1か月前に、基地局は空をとんではいけないという決まりがあることを知った。
・そのためハードウェアとソフトウェアの大幅な見直しを行う必要があった。
・プロジェクトに参画していたハードウェアメーカーと協力して対応することができた。(納期1ヵ月)
・パラグライダーという競技を、「鑑賞できるスポーツ」に変えることができた。
・今後の目標:今回開発したモジュールをパラグライダー競技の標準装備にする。
【天草Xアスロン2016 公式サイト】
kuratakepara.info