ITお絵かき修行

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AWS Summit 2019 Tokyo参加メモ - SpotInstanceのより効率的な活用を目指して。Spot Instance Update(L2-08)

AWS Summit 2019 Tokyo(2日目のみ)に参加した。
表題のセッションに参加したので、参加メモを書いておく。
(※本セッションはDevelopersIO様にまとめ記事がなかったので、補完の意味も込めて投稿しています)
classmethod.jp


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AWS Summit Tokyo 2019
aws.amazon.com

【セッション名】SpotInstanceのより効率的な活用を目指して。Spot Instance Update(L2-08)

【概要】

EC2スポットインスタンスの活用法の紹介。
同日開催のDeNAのセッションと被る箇所もあったが、こちらの方がより一般的で体系的な話だった。
【レポート】DeNA の QCT マネジメント IaaS 利用のベストプラクティス #AWSSummit | DevelopersIO

【内容】

・一般的に月々の請求額のうち、仮想サーバ/DB費用が9割程度を占める。主な理由は下記。
1.マネージドサービス利用料が安いから
2.最初のとっかかりとして利用するため

・夜間はサーバを落とす⇒夜間は割と空いているので安く買える
⇒このような運用の実現にはコード化が必須、運用はしんどい。

・昔のスポットインスタンスは価格の変動が大きかったが、今はゆるやかになった。入札方法は下記2通り。
1.「自動入札」を設定する(普通はこっち。AWSが提示する金額より高ければ買える方式。オンデマンド価格より高くなることはない)
2.「最高価格」を設定する(あまり使用されない)

・スポットインスタンスが向いているのは「夜間バッチ」「レンダリング処理」「解析処理」

・スポットインスタンスアドバイザー
⇒費用削減予想、停止頻度の統計がわかる

・(スポットインスタンスは)いうほど停止するものではない。キャパ不足で停止するのは全体の5%未満(95%以上はユーザ操作での停止)。

・停止時はHibarnate(一時停止)も指定可能。
⇒以前は「終了」しかなく全消しだった。

・スポットインスタンスの選択肢は、インスタンスファミリー/サイズ/AZ。
⇒AZについては、東京はa b d。それぞれ構成がちょっとずつ違う。

★現在、スポットインスタンスには様々なオプションが乱立しており、わかりにくくなっている。

・1回限り/永続リクエストというモードがある。
⇒1回 :1回起動したらスポットインスタンス要求/起動はしないモード
⇒永続:何らかの要因でスポットインスタンスが停止しても、スポットインスタンスの入札条件が折り合えばまた起動するモード

・autoscaleと相性がいい
⇒常に2台のインスタンス起動、それ以外はスポットという使い方が可能
 ⇒ただEC2のオートスケールは数分かかる。スパイクにはそもそも向いてない。

・「インスタンスのCPU使用率の平均」をスケーリングの閾値に設定可能
閾値の「幅」は大きめにしておいたほうがよい上限80%-下限40%とか。

・EC2 Spot Fleet ★これがナウい
⇒EC2群をまとめて起動するとき利用する
参考:https://qiita.com/f96q/items/28d3c2dd7ad55bf06747

・EKSとの組み合わせ相性もよい。

・auto scale lifecycle hook(1~48時間の間)
⇒スポットインスタンスの起動/停止が優先されるので注意する。

・スケーリング(静的/動的)
静的(auto healing):設定値以上のインスタンスを維持する
動的(auto scaling):台数が閾値で変動 ←spot instanceで対応


■おまけ
RE:MIXでの池澤御大。
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・広い!品プリ時より商業色がちょっと濃くなった…かも
⇒Datadog、Mackerel(はてな)、New Relicといったコンテナ等の運用監視ツール系企業が個人的にはアツかった。
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・アナウンス『次回のAWS Summit Tokyoは2020年5月12日~14日パシフィコ横浜にて開催です』
⇒次回までにはprofessional資格を取っていたい(希望)